NANTAKU's PHOTO BLOG

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【新型コロナ関連】キャセイ(CX)が欠航した場合の対処とその顛末について【シンガポール遠征2020】

現在もまだ昨年の米国遠征ネタの執筆途中ではありますが、先日のシンガポールエアショー2020遠征時にキャセイパシフィック航空便の欠航祭に巻き込まれながらも無事に遠征を完遂しましたので、取り急ぎメモ代わりとして書いておきます。

 

もし同じくお困りの方の参考となれば幸いです。

 

【おことわり】
この記事に記載している内容は、私がキャセイへ問い合わせた時に得た回答です。現在は異なっている可能性もあります。
また必ずしも同じ対応をして頂けるとは限りませんので、このブログを参考として不利益を被っても当方は責任を持ちません。

 

当初の予定

中国の地方都市で原因不明の肺炎が発生したという話が出だした1月上旬頃、シンガポールにて偶数年の2月開催されるシンガポールエアショー2020に参加する為に、キャセイの公式HPにて4区間分の航空券を購入しました。

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全体の旅程としてはこんな感じ。

 

2/11(火) 【KA383】福岡→香港
    【CX715】香港→シンガポール
2/12(水) シンガポールエアショー参加(トレードデー)
2/13(木) シンガポールエアショー参加(トレードデー)
2/14(金) シンガポール観光
2/15(土) シンガポールエアショー参加(パブリックデ-)
    【CX716】シンガポール→香港
2/16(日) 【CX566】香港→大阪
     ライブ参加(京セラドーム)
     新大阪→博多(新幹線)

 

往路編

【往路の欠航】

新型コロナウイルスが猛威を振るう中、遠征も数日前に迫ってきた2/7(金)にキャセイがこんなリリースを出しました。

(キャセイのお知らせページはよく消えるので、ニュースサイトを引用)

www.traicy.com


簡単にまとめると、

  • キャセイは運航便の3割を削減
  • 日本発着便も欠航がありうる
  • 対象者には振替や払い戻しを行う

という感じ。

 

そして、その夜に私宛に変なSMSが…

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キャセイのHPを覗きに行くと、どうやら私が搭乗予定としていた福岡→香港のKA383便が欠航したようです…

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この約1時間後にはキャセイが代替便を提案してくれました。

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KA383が欠航したので後続便のKA381に変更、そしてそのままでは香港での乗り継ぎ時間が30分しかなくMCTを満たせないので、CX715を翌朝のCX691へ変更に。

 

しかしここで2つの問題が…

  1. 翌日のCX691に乗るとシンガポール入国が昼頃となり、エアショーのフライトディスプレイに間に合わない。

    →もっと早い便はないのか?

  2. 乗継地の香港で1泊する必要あり。

    →宿はどうなるのか?


という事で、提案をそのままのむ訳にはいかなそうなのでキャセイの人と話す必要がありそうです…

だだし、このときは時間的にキャセイの日本語コールセンター(月~土、9~17時半)が閉まっていたので翌日電話することとしました。

 

キャセイとの電話交渉】

翌日(2/8)の午前中は用事があったので、15時過ぎにキャセイのコールセンターへ電話。混雑のためオペレーターに繋がるまで1時間以上かかりました


キャセイのオペレーターと相談したところ3つの選択肢から選ぶことに。

 

【選択肢1】キャセイ提示の代替案を受け入れる

  • 福岡→シンガポールではやはり代替案が最速。
  • 到着が1日遅れなので、2/12のフライトディスプレイは観られない。
  • 香港で1泊する必要があり。宿はキャセイ側で提供したいがこの情勢なので空室があるか不明(出発前日にしかわからない)

 

【選択肢2】出発地を羽田や関空の便に変更する

  • 2/11中にシンガポールへ到着可能。
  • 出発空港への移動は自己負担。
  • 羽田や関空発の便は朝9~10時ごろ発の便となるので、前夜には出発空港付近に移動しないと厳しい。

 

【選択肢3】キャンセルする

  • 全額払い戻しとなる。


ここで、他社便への振替は可能かと確認しましたがそれはNGとの事
コールセンターは17時半までにかけた電話については最後まで受け付けるとのことで、一度電話を切ってから色々考えて再度17時半頃にキャセイのコールセンターへ電話。

 

オペレーターへ繋がるまでにまた1時間程度待って、結局は【選択肢2】の羽田発の便へ変更していただくことにしました。

(関空発は①羽田よりも1時間出発が早い。②前日の終業後に出発空港まで移動する手段を検討すると大阪の場合は新幹線となるが、新大阪→関空周辺の宿への終電間際の移動が心配。という2点により、アクセスが良い羽田便を選定しました。)

 

また羽田便へ変更後でも出発前であればキャンセルする場合は全額返金して頂けるという旨、案内がありました。
(その場合、コールセンターで予約を弄っているのでWebでは取消不可。電話してくれとのこと)

 

という訳で、この時点でのキャセイ便の予約はこんな感じに。

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併せて前日(2/10)に羽田まで移動すべく、余っていたANAマイルにて福岡→羽田の最終便の特典航空券を発券。

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宿は京急川崎駅直結の宿が4Kを切っていたのでそちらを押さえました。

 

この時点での旅程はこのようになりました。

2/10(月) 【NH274】福岡→羽田
2/11(火) 【CX543】羽田→香港         
    【CX715】香港→シンガポール     
2/12(水) シンガポールエアショー参加(トレードデー)
2/13(木) シンガポールエアショー参加(トレードデー)
2/14(金) シンガポール観光
2/15(土) シンガポールエアショー参加(パブリックデ-)
    【CX716】シンガポール→香港
2/16(日) 【CX566】香港→大阪    
     ライブ参加(京セラドーム)
     新大阪→博多(新幹線)

 

【出発】

まずは仕事終わりに空港へ。ANAの最終便で羽田へ移動します。

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機材は737-800です。

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久々な羽田2タミに到着。その後は京急で川崎へ向かい、宿にチェックインして1日目は終了です。

 

翌日、羽田の国際線ターミナルにてチェックイン。キャセイのカウンターもガラガラです。

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出国してJALのラウンジで朝食。

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ゲートまで来ました。機材は777-300。

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搭乗完了。エコノミー前方座席の搭乗率はこんな感じでガラガラ…

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離陸して呑気に富士山を眺めたりします。

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一応、機内食はちゃんと出ました。

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そして色々端折って香港空港に着陸。欠航祭りで余剰となった機材が沢山沖止めされています…

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香港空港も結構ガラガラ…

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キャセイのラウンジで時間を潰してから搭乗口へ。

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搭乗開始3分前なのにこの集まり具合です…

この写真の外に10人程は居たので、ざっと30人くらいでしょうか?

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機材はこの777-300ER

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エコ中央部の搭乗率はこんな感じ。多分この飛行機にはクルー含めて50人も乗っていません。

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ガラガラな香港発でもちゃんと機内食は出てきました。

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その後は普通にチャンギ空港に到着。

入国審査場もガラガラで、審査官からは「最近中国に行ったか?」と訊かれたのみでした。

 

無事にシンガポールへ入国出来たので、ホテルに直行。

翌日からのエアショーや観光を楽しみました。

 

 

 

復路編

【復路の欠航】

さてエアショーやシンガポール観光を楽しみ、翌朝には宿をチェックアウトして、エアショーのパブリックデーに行ってから帰国という状況の2/14→15に日付が変わった頃、キャセイからまたこんなSMSが…

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どうやら香港→関空が欠航となったようです…

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その約1時間後には代替便の提案が。

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シンガポール出発も、関空到着も遅くなるようです。

 

ただし私は2/16の昼過ぎには京セラドームで開催されるライブへ行かなければなりません。この代替便では間に合いません。

 

とは言っても夜中に悩んでも仕方ないので、一度寝ることにしました。

 

キャセイとの交渉】

翌朝、キャセイ便でライブへ間に合う便を検索すると、朝10時発の便しか存在しないことが分かったのでまずは一度空港に向かうこととしました。

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宿をチェックアウトしてskypeキャセイの日本語コールセンターへ発信しながらMRTでチャンギ空港へ。

 

とりあえずT4のキャセイカウンターに行って「欠航になったんだけど、早い便で帰りたい」という相談をしても、やはり10時の便か当初の代替案である深夜発の便しかないとのこと…

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払い戻しは可能かと訪ねたら「それはコールセンターに言ってくれ」との事だったので、「考えます…」と言って一度カウンターを離れて電話が繋がるのを待つことに…

 

電話が繋がるのを待つ間に、キャセイを払い戻して他社便で帰国する手を思いつきます。

 

今回の航空券は往復4.6万で購入してるので仮に半額帰ってきても2万少々、直行便のシンガポール航空を検索すると片道で9万ほどしていたので却下です…

 

ここで、ハノイ乗り継ぎのベトナム航空か、台北乗り継ぎのチャイナエアラインであれば3万少々で京セラドームへ間に合いそうということが判明します。

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払い戻ししようかと悩んでいたらキャセイのオペレーターに繋がりました。
(この時点で10時発の便は締切を過ぎていたので、そちらは検討対象から外しました。)

 

ここで、帰国便も欠航となってしまったが16日の昼までに帰国したい旨を伝えると便を探してくれましたが、やはり自社便だと当初の代替案が最速の模様…

 

しかし、もう一度探してみますと保留にされてから暫く待っていると、シンガポール航空の直行便への振替を提案されました。

 

提案されたのは16日の深夜にシンガポールを出発して、同日の朝に関空に到着する便。ライブには余裕で間に合うので二つ返事でOKしました。

 

そして、その場でEチケットをメールで送ってくれたので帰国便を無事に確保出来たことが確定しました。
格安運賃なのに他社便に振り替えていただき感謝です。(往路では何故かダメということでしたが…)

 

便は確保出来たものの、座席指定などは自分で行う必要があるようで、SQのHP上の予約確認ページにCXの予約番号を入力すると普通に予約情報を見ることが出来て、座席指定も行うことが出来ました。

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CXと違ってかなり混んでいるようです…(あとで分かりましたが、この便には制服姿の高校生の団体が乗り込んでいました)

 

CXのアプリにSQ便が表示されるという怪奇現象(他社振替)

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無事に帰国便の手配も済みましたが深夜の出発まで時間があるので、チャンギ空港から一度離れてエアショーに参加してきました。

 

【帰国】

エアショーも無事に終わったのでチャンギ空港に戻ってきました。


キャセイのコールセンターからは直接SQでチェックインしてと言われていたので、SQが発着しているターミナル3に直行。

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チャンギは自動チェックイン機で手続きを行うようですが、他社振替なのでそのままチェックイン出来るかわかりません…

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どうしようかと考えていると、SQのお姉さんが「お困りですか?」という感じで話しかけてきたので「キャセイから振替になったんだけど~」と先程キャセイから送られてきたEチケットを見せながら説明。それでも普通にチェックイン機へパスポートを読ませればいいようです。

 

チェックインも終わって出国。

 

時間があるのでラウンジに入ります。

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当方スターアライアンスでは一般人なので、大人しくプライオリティパスで入れるラウンジへ。

 

いい感じに時間も潰れたので搭乗口へ。やはり混んでいました。

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初めてシンガポール航空の飛行機に搭乗。機材は787-10です。

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今回は6時間ほどのフライトなので通路側席にしました。


シンガポール航空はエコノミー席でもアメニティキットや機内食のメニューブックが配られました。今まで国際線は5社ほどしか乗ったことはありませんが初の体験です。

 

カトラリー以外は普通な機内食を食べ、

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出発から約5時間半で大阪付近まで到達。

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そして無事に関西国際空港に到着しました。

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この後は予定通り京セラドームへ移動してライブに参加。

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終演後は予約しておいた最終の新幹線で福岡に帰りました。

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まとめ

という訳で激動のシンガポール遠征を簡単に振り返ってみました。

 

往復ともにキャセイの欠航に振り回される結果となり、非常に骨の折れる遠征となりましたが、無事に帰ってこれて何よりでした。

 

欠航になりながらも最善を尽くしてくれたキャセイパシフィック航空・日本語コールセンターの担当さんには感謝したいと思います。 

 

キャセイ便が欠航になってお困りの方も多いとは思いますが、出発前の方はこの情勢ですので予定をキャンセルすることも選択肢の一つとしてご検討されることをおすすめします。(おそらく全額払い戻しされると思われます)

 

予定を変更してでも決行される場合は、キャセイとの交渉に備えて海外からでも電話出来る手段を確保されることを強くオススメします。
(私はスマホSkypeをインストール、600円分チャージしてから出発しました。海外からでも2円/1分で日本国内へ発信することが出来ます。)

 

以上、簡単ではありましたが、この遠征記が少しでもお困りの方の役に立てればと思います。