前回に引き続き、ソウルADEX2019のフライトディスプレイの様子をお伝えしております。
今回は10/18(金)に行われたフライトディスプレイのトリを飾るブラックイーグルスのショーの様子について紹介していきます。
ROKAF Black Eagles
ブラックイーグルスはKAI製のT-50B練習機を8機使用したアクロバットチーム。
私はこの日に初めてお目にかかりましたが、アメリカンスタイルとヨーロピアンスタイルを組み合わせており、非常に楽しむことが出来ました。
ビジネスデーなので観客も少なく、余裕で最前列を確保することが出来ました。
ちなみにこの日は雲があるためかローショーとなっていましたので、ブラックイーグルスの公式HPを参考に課目を紹介していきたいと思います。
【Walk Down】
まずはウォークダウンです。
ウォークダウンはブルーやブルーズの一列になって歩く方式とは異なり、サンダーバーズと同じ方式のようです。(一列に整列後、解散して各機へそれぞれ向かうタイプ)
T-50Bも複座ですが、後席にも誰かが乗っている事が多いブルーとは違い、基本的に前席のみに搭乗するようです。
キャノピークローズ&エンジンスタート。ホーネットと同じF404エンジンの爆音が心地よいです。
ウォークダウン開始から10分ほどで1番機からタキシーアウトしていきます。
目の前を通過して滑走路へ。この年は韓国空軍70周年だったので、尾翼には特別塗装が施されています。
ちなみに解説のアナウンスは韓国語→英語の順で行われており、内容をなんとか聞き取ることが出来ます。
【Take Off】
1番機から順番に1機づつ離陸。以前はフォーメーションテイクオフを行っていたようですが2018年のシンガポールでの事故以来、単機での離陸となっているようです。
【BUP】
さてショーの開始です。
会場後方から8機編隊で進入。
真上を通過した後、編隊のまま左旋回を行います。
旋回中に編隊を組み替えて会場に戻ってきました。
そのまま会場正面を通過して再度旋回。今度はペンタ・フォーメーションに変わりました。
また旋回を行って、今度はカナード・フォーメーションに。
【Change Turn】
今度はダイヤモンド隊形で進入。
旋回を行いつつ一列の隊形へ。
戻ってくる頃にはイーグル・フォーメーション(F-15っぽい隊形)に。
ホントに隊形変換が上手いチームです。
【Roll】
8機がヴィクトリー・フォーメーションを保ったまま美しいロールを行います。
【Bon Ton Roulle】
お馴染みボントンロールです。
8機が間隔広めの隊形で進入。
会場正面でボントンロールを行います。(必ずしも揃わないのは古今東西同じようです)
【Blooming Break】
8機が会場正面から進入。まずは上側の4機が普通にブレイク。
次に下側の4機はクロスしつつブレイクします。
なんかレッドアローズあたりでやってそうな課目です。
ちなみに最初の「BUP」からここまで、ずっと8機編隊を保ったまま観客の前から消えることなく演技を行っていました。
【Scissor Pass】
さてここからソロ課目もスタートです。
左右から2機づつ進入して、会場正面でクロスします。(下側の機体のクロスしか撮れなかった…)
【Box Cross】
4機が会場正面から進入。
それぞれロールした後にクロスしてブレイクします。
【Triple Turn】
左右から1機ずつ進入して会場正面でクロス。
それぞれ旋回して会場から遠い点で再度クロス。
また会場正面の戻ってきてクロスします。(微妙に間隔が開いたので収まらなかった…)
なんかレッドアローズの「Carousel」っぽい課目です。(というかそのまま)
【Goose】
会場右側から5番機が単機で進入。
正面を通過して旋回した先には5機編隊がおり、下側から編隊を貫きます。
その後、5機編隊は旋回しつつ会場正面を通過します。
これもフレッチェ・トリコローリの最後の課目っぽいなぁ~と。(好きなのでアリ)
【Heart & Cupid】
色んなチームでお馴染みなハートを描いて射抜く課目。
撮影していないのでパス。(望遠レンズじゃ収まらないので)
【Orchid】
会場正面から5機で進入して上側に解散します。
【2 Ship High & Loop】
会場右側から2機の低速機がハイα状態でパス。
そこを高速機が追い抜いてループします。
高速機が再度低速機に追いついたところで低速機がブレイクして中央を射抜きます。
【Rollback & Turn】
5機が編隊を組んで右側から進入。バレルロールしながら編隊内の位置を交換していきます。(欧州のチームが良くやってるアレ)
その後、旋回しつつアブレスト隊形に移行して会場正面を通過します。
ここで、こっそり進入してきた1機がAB全開でスニークパス!
初回だったので騙されましたが、なんとか後ろ姿だけは確保出来ました。
【Gourg Bottle】
会場正面から6機が進入して、4機と2機に別れます。
この2編隊が旋回しつつ会場正面でクロスします。
【Cross Break】
2機が会場後方から進入して上空を通過。
会場正面でクロスしつつブレイクします。
【Inverted BUP】
先程の2機が緩い旋回を行います。
普通の旋回に見えますが白スモークの方は背面状態。マイナスGが辛そうです。
【Echelon Review】
4機が会場左側からエシュロン隊形で進入。
そのまま会場正面を通過します。
アレですね。ブルーエンジェルスの代名詞である「Echelon Parade」の逆側Verという感じです。
【Double Helix】
カリプソ状態の2機の周囲を、別の2機がコークスクリューを行います。
【Snake Rolls】
トレイル隊形の4機が会場右側からバレルロールしつつ進入。
隊長の号令によって一瞬でダイヤモンド隊形へ移行します。
その後はダイヤモンド隊形を保ったままバレルロールしつつ会場を離脱。
【Dizzying Break】
会場正面から4機で進入。一度コークスクリューを行ったのち…
一瞬でブレイクします。
【Twist Roll】
ショーも終盤に差し掛かってきました。
4機が順番にロールを行います。少しだけブルーのロリコンみを感じる課目です。
【Max Maneuver】
7番機が会場右側から単機で進入。まず正面でAB全開の360°旋回を行います。
旋回から戻ってきたら今度は360°ループです。
T-50はとってもパワフルな機体です。
ちなみに、これがブラックイーグルス唯一の単機での課目なようです。
【Victory Break】
会場正面から7機で進入。
そのまま正面でブレイクします。
【Typhoon Landing】
遂に最後の課目となってしまいました。
8機が会場右側から進入しつつ、ブレイク。
その後、1機づつ正面から会場真上を通過します。
ロールしながら通過する4番機や
背面で通過する5番機
7番機は背中を見せてくれます。
最後の8番機はHigh Alpha Passしてくれました。
と、各自が思い思いの機動で会場にご挨拶してくれました。
(これは他のチームでは見たこと無かったので新鮮です)
その後は1機ずつ着陸です。
目の前の誘導路からタキシーバックしてきました。
元の位置に駐機してキャノピーオープン。キャノピーには国旗がぶら下げてあるという小ワザが…
降機してウォークバック。最後に握手して終了です。
という事でブラックイーグルスのローショーについて紹介してみました。
この日が初めてだった訳ですが、課目も面白く(何処かで見たヤツの多いですが)、T-50も迫力があり、BGMやアナウンスもショーを意識しており、最高のパフォーマンスでした。
撤収
エアショー1日目が無事に終わったので撤収です。
出口から会場を後にします。
出口の先にはシャトルバスの案内がありました。牡丹駅行きは左側のようです。
とは言えバスは混みそうだったので、徒歩で駅まで向かい地下鉄でホテルまで帰りました。
その晩は1人で江南の韓国料理に入り、名前を知らない料理で夕食としました。
という訳で今回はここまでとして、次回は10/19(土)のフライトディスプレイについてレポートします。