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【米国・ミラマー遠征】⑲サンディエゴ航空宇宙博物館 - San Diego Air & Space Museum 前編(2019/9/30)

前回まではミラマーエアショー2019についてレポートしてきましたが、今回からは米国遠征4日目のサンディエゴ市内観光についてレポートしたいと思います。

 

観光とは言っても、この日の予定はこの3つ。

・サンディエゴ航空宇宙博物館
・USSミッドウェイ博物館
・サンディエゴ湾クルーズ

 

まずこの記事では、最初に訪れたサンディエゴ航空宇宙博物館について紹介します。

 

サンディエゴ航空宇宙博物館について

サンディエゴ航空宇宙博物館(San Diego Air & Space Museum)
 場所  :2001 Pan American Plaza, San Diego, CA
 開館時間:10:00~16:30
 入場料 :19.95ドル(大人)
 

sandiegoairandspace.org

 

行き方

複数の博物館や美術館が集まっているバルボア・パーク内にあります。

私はホテルをチェックアウトしてからレンタカーで博物館まで向かいました。

博物館の前には無料の駐車場がありますので車で行っても心配はありません。

 

Front of Museum

博物館に到着。

博物館の外にはA-12偵察機シーダートが出迎えてくれます。

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Lockheed A-12

かの有名なブラックバードことSR-71の先駆けとなった高高度偵察機

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CIA向けに13機しか製造されず、運用期間中に5機も喪失したので残った内の貴重な1機です。(シリアル:60-6933)

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Convair F2Y-1 Sea Dart

コンベア社が開発、試作のみで終わった水上戦闘機。

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スキー板の後端には一応車輪が着いているようです。

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入場

外を見学し終わったら博物館に入場します。

入り口の右側にチケットカウンターが有るので、そちらでチケットを購入。

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ちなみに博物館の内部はこのようになっています。(博物館HPより)

 

建物は円形になっており、下側のエントランスから反時計回りに見学していくと時代ごとに航空機の進化を学ぶことが出来ます。

ちなみに私が訪問した時は、「B」の「EARLY FLIGHT」はスペースが半分に縮小されており、残りのスペースで特別展である「SPACE: Our Greatest Adventure」が開催されていました。

 

この後は順路に沿って紹介したいと思います。

 

Theodore Gildred Rotunda

エントランスホールには歴史的な偉業を達成した機体やサンディエゴに縁のある機体が展示されていました。

 

Ryan BQM-34F Firebee II

まずは標的機であるファイヤービー。

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なぜ最初がコイツなのかというと、製造元のライアン社がサンディエゴに所在していたからのようです。

 

General Atomics RQ-1K Predator

お次は有名な無人機であるプレデター。こちらの製造元であるジェネラルアトミック社もサンディエゴに所在しています。

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NYP-3 Spirit of St. Louis (レプリカ)

世界初の無着陸での大西洋横断を成し遂げたスピリット・オブ・セントルイス号。
この機体の製造元もライアン社なのでサンディエゴ生まれという訳です。
(本物はワシントンDCのスミソニアン博物館にあるのでこちらはレプリカです)

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Northrop Grumman RQ-4A Global Hawk (模型)

↑のスピリット・オブ・セントルイス号の上にちらっと見えているのがグローバルホークの模型。
開発元はライアン社だったようですが買収された事により、今ではノースロップ・グラマン社の製品となりました。

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Bell X-1 (モックアップ)

チャックイエーガー氏の操縦で世界初の音速突破を行った航空機ですが、サンディエゴとの繋がりはよく分からず。

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エントランスホールを見学したら順路に沿って回廊を進みます。

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SPACE: Our Greatest Adventure

Boeing GPS-12 Satellite

次のエリアでは宇宙に関する特別展が開催されていました。

何故かGPS衛星がお出迎えです。

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宇宙に関するお勉強、どこからが宇宙なの?という説明。

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Apollo 9 Command Module “Gumdrop”

この博物館の目玉はなんと言ってもアポロ9号の司令船でしょう。

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9号はアポロ計画で初めて司令・機械船と月着陸船のフルセットで打ち上げられ、ドッキングの試験などを実施しました。

映画アポロ13好きな私としては、初めて本物のアポロ宇宙船を見ることが出来て感激です。

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ハッチは取り外されているので内部を覗くことが出来ます。

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色々な解説のパネル。

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他の司令船は何処に展示されているのでしょうか?

どうやら10号以外はアメリカ本土に有るみたいですが、比較的に東海岸の方に集まっているようです。

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月面のセット

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月着陸船のエンジン

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RL-10エンジン
サターンロケットにも使用されていたようです。

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機械船のNo2酸素タンク
13号の事故ではこのタンクが爆発した事により、危機的な状況となりました。

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Apollo Service Module (モックアップ)

司令・機械船の模型

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アポロ計画に関する資料

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ソ連側の資料

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アポロの宇宙服。8号のウィリアム・アンダース飛行士のモノだそうです。

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こちらはアポロより前の世代である、ジェミニ時代の宇宙服。

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ジェミニ計画アポロ計画で宇宙飛行を行ったウォルター・シラー氏の紹介ブース。晩年はサンディエゴで過ごしていたようです。

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海軍出身なのに何故F-106のワッペン?と思いましたが、一時期空軍へ交換要員として派遣されていたみたいです。

 

Gemini spacecraft (モックアップ)

ジェミニ宇宙船の模型。

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スペースシャトルのタイヤ。

こちらはアトランティス(STS-110)にて使用された物だそうです。

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著名な宇宙飛行士の方々。

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左下のジム・ラヴェル氏はアポロ13号の船長だった方です。

 

という訳で、特別展でした。

 

さて、この後も長くなりそうなので今回はここまでとします。

次回は博物館の順路通り、飛行機の黎明期から順を追って展示を紹介したいと思います。