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航空祭・海外エアショー等のヒコーキイベントや声優イベントの遠征記、エアラインの搭乗記について写真をメインにレポートします

【米国・ミラマー遠征】④西部航空博物館 - Western Museum of Flight (2019/9/26)

前回はアメリカン航空の飛行機にてロサンゼルスへ到着したところまでレポートしましたが、今回からはその後に訪れた博物館2ヶ所についてレポートします。

 

この日に訪れた博物館は

・西部航空博物館
・USSアイオワ博物館

の2ヶ所ですが、まず今回は西部航空博物館についてレポートします。

 

西部航空博物館について

西部航空博物館(Western Museum of Flight)
 場所  :トーランス空港、カリフォルニア
 開館時間:10時~15時 (月曜休館日)
 入場料 :5ドル

 http://www.wmof.com/index.html

 

この博物館はこじんまりとして小規模な施設ですが、運営にノースロップ・グラマンが協力しているようで、YF-23YF-17などノースロップ製の試作機などが展示されています。

他では中々観ることが出来ない2機ですが、開館時間は15時までと短め。訪問当日はロサンゼルスへの到着も遅延せず、予定通りアメリカに入国することが出来たので無事に訪問することが出来ました。

 

行き方

西部航空博物館はロサンゼルス郊外のトーランス空港の一角に所在しています。

 

ロサンゼルス空港からレンタカーで20分程度で到着。


外観は格納庫のような感じです。

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Lockheed T-33A "Shooting Star"

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博物館の外ではT-33がお出迎え。

いきなりノースロップ製ではない機種ですが、博物館のHPにも記載がないので博物館側の収蔵機ではなく、空港側の所有機でしょうか?

 

入場

博物館はフェンスに囲まれていますが、門が施錠されているので中のスタッフに声をかけて入れてもらいました。

 

入ったら左右に格納庫があります。この格納庫2つが博物館のメインエリアです。

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まずは右側の格納庫内の受付にて入場者名簿への記帳と入場料の5ドルを支払って入場します。

ド平日の木曜日ということもあってか、この時の訪問者は私一人のみでした。

 

見学開始

North American F-86F "Sabre"

まずは世界中で見られるF-86

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Northrop F-5A "Freedom Fighter"

ノースロップが誇るベストセラーのF-5。この機体はノルウェー空軍機のようです。

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コックピット

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機関砲

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F-5ファミリーの運用国一覧です。

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Teledyne Ryan AQM-34K "Firebee"

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Pratt & Whtney TF30

稀代のクソエンジンことTF30さん。

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General Electric J47

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British Aerospace Harrier T.4

向かいの格納庫には英軍のハリアーが。しかも珍しい複座型です。

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色んな角度から撮影。カッコいいです…

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さてメインの展示エリアはこんな感じであまり広くはありません。実はYF-17やYF-23は空港内の別エリアにて展示されているようで、博物館のスタッフに連れて行って貰う必要があります。※徒歩で行くことは出来ません

 

私の場合はスタッフのおじさんに「日本から来たけどYF-23を見たい!」と拙い英語で交渉したら、車に乗せてもらい展示エリアへ行くことが出来ました。

 

車の中ではおじさんに色々と話しかけられましたが頑張って英語で答えました…

(今日来たの?→さっきLAXに着いた~とか何しに来たの?→ミラマーに行くんだ~という様な会話をしていました。)

 

空港内を移動するので駐機していたT-6を発見。

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この空港はロビンソン社の工場が併設されているので、その横を通過します。

 

5分もかからずに別エリアに到着。フェンスを開けてもらって見学開始です。

※見学前にいくつか諸注意を言われます。
 ・機体には触らないで
 ・よく周りを見て動いて
 ・足元にも気をつけて
 ・翼の下に入るときは頭に気をつけて
 ・怪我しても責任はとらないよ
 などです。必ず守るようにしましょう。

 

Northrop YF-17 "Cobra"

空軍のLWF計画でノースロップ社が提案したYF-17です。空軍のコンペではGD社のYF-16に敗れましたが、海軍のコンペでは勝利して海軍と海兵隊F/A-18として採用されました。

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ここに展示されているのは2機製作された内の初号機です。

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スタッフさんがマンツーマンで色々と教えてくれます。

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(LERXの下面が丸まってて空気を逃さないようになっているや、F/A-18と違ってLERXの切り抜きが多いなど)

 

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Northrop YF-23A"Black Widow II"

お次も貴重な試作機であるYF-23の2号機。GE製エンジンを搭載していた方です。

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この2号機は機体もエンジンもコンペで敗れた可哀想な子なのです。

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普段はカバーがされているエアインテーク内も見せてもらいました。搭載されていたGE製YF120エンジンは取り外されています。

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博物館のHPには"Black Widow II"と記載がありましたが、本来は初号機が"Black Widow II"、2号機は"Gray Ghost"または"Spider"と呼ばれていたようです。

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大きな尾翼です。

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排気口には耐熱タイル?が貼られています。

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Grumman F-14A "Tomcat"

みんな大好きなトムキャット。VF-2 "Bounty Hunters"塗装。

意外と実物を見るのは初めてなのです。

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ただ、隣がYF-17と23だといくら格好いいコイツでも霞んでしまします。

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Douglas A-4A "Skyhawk"

天才エド・ハイネマン作の攻撃機、A-4。
このエリアで唯一ノースロップ・グラマン製ではない機体です。

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一応エド・ハイネマン氏はノースロップでも働いたことがあるようなのでその繋がりでしょうか?

 

前縁スラット上の突起の向きは2種類あるようです。
(昔作った1/72のプラモだと均一だったので…)

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Northrop T-38 "Talon"

ノースロップのベストセラーでもあるT-38。NASA塗装機です。

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このエリアにはノースロップの碑が

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見学後はまたスタッフのおじさんの車で博物館のメインエリアに戻り、売店でおじさんから「そんなにYF-23が好きなら買っていけば?」とオススメされたので説明のお礼と寄付代わりにYF-23のテストパイロットであるポールメッツ氏のYF-23解説本を購入してから博物館を後にしました。

 

という訳で、今回は西部航空博物館についてレポートしました。

規模が小さい博物館なので1時間以内の滞在予定でしたが、マンツーマンで説明してもらったおかげで見学に1時間半以上もかかってしまいました。ただ展示内容を考えても非常に大満足でした。

 

次回は、この後に見学したUSSアイオワ博物館についてレポートします。